精神障がい者の地域生活を支援する社会資源は、いまだ十分ではありません。特に、諸外国とも比較して
極端に多い精神科の長期入院者数、いわゆる社会的入院の問題は、現在でも全国で7万人以上いるといわ
れています。これは重篤な人権侵害であり、解消に向けての努力が不可欠です。

 当会では、設立当初からこの問題に対する事業を展開してきました。グループホームや共同住居などを利用
した「退院促進事業」をおこなうことで、近隣の病院に入院中の方々に通所する場を与え、退院に結び付けてき
ました。そしてその際に、仲間同士の助け合う力に着目し、病院に当事者と一緒に訪問して体験談や施設説明
をおこなうなど、当事者の力を積極的に事業の中で活用してきました。

 そのような取り組みが評価されて、平成17年度から「三鷹市精神障がい者地域自立支援事業」(通称:「ピア
サポート事業」)の委託を受けました。三鷹市内全域を主な対象として、ピアカウンセリング講座の開催や、
各種研修、勉強会、友愛訪問や、ユーザー会議の開催など、仲間同士の助け合い(ピアサポート)の場を作り、
地域生活をより豊かなものにしていくことを目的としています。