心の病気、それは誰でもが罹りうるものです。

 

 それなのにその病を持つことによって今の社会ではさまざまな制限がでてきてしまいます。世界一多いといわれる日本の精神病床率(人口1万人に対して29人)、閉じこもりの問題やどんどん増え続けるうつ病患者と自殺者、こうした人たちの多くが歩む道を失い、なすすべもなく途方にくれている現状があるのです。

 巣立ち会の活動は1992年に始まりました。日本には住む場所と適当な支援がないために長く入院生活を続けている人が7万人以上もいるといわれています。このような人たちを地域に向かいいれ、地域住民同士が仲間として支えあうような街づくりをしたい、それが巣立ち会発足当初の思いでした。1993年に三鷹にグループホームと作業所を作って以来、2011年の現在までに、障害者自立支援法に基づく通所の事業所を三鷹と調布に3箇所、グループホームを8箇所(定員70名)設立してきました。このように活動が増えてくる中で私たちは地域の住民の方たちのご理解とご協力を当初の想像以上に沢山いただきました。心の病気を持つ人たちの支援は決して私たちだけで出来るものではありませんでした。受け止めてくれる社会が、街があって初めて可能になります。アパートを提供してくださった家主さん、職場を提供してくださった社長さん、賛助会の方たち、近隣の方たちなどの温かい支援があってここまで育ってくることが出来ました。 

 今、巣立ち会を利用されている方たちがおよそ300名ほどおられます。1/3以上が長い入院生活の経験者です。病院から離れるときは不安で一杯だった人たちも、地域でみんなの温かい支えを得ることによって生き生きとそして自由を楽しんで生活をされています。また、最近ではうつ病などで自宅療養をされていた方たちが通所の事業所に通い始めて、みんなの優しく温かい支えの中でゆっくりとご自分を取り戻してゆかれることも増えてきています

 巣立ち会は利用される方お一人お一人のご希望に添う支援をしてゆくことを目指しています。また、メンバーの一人一人が仲間を受け入れ、一緒に支援をしていくということを大切にしていきたいと考えています。一人で行き詰まって道に迷ったとき、ちょっと相談にたずねてみたい、そんな場所として巣立ち会はこれからも活動を続けていきたいと願っています

 
 社会福祉法人巣立ち会
理事長 田尾有樹子
  

 
 1992.6     三鷹市で巣立ちホームの事業を開始
 1993.3   三鷹市で巣立ち共同作業所の事業申請を開始
 1993.4   巣立ち共同作業所・巣立ちホームが正式に認可される
 1994.5   巣立ち共同作業所・巣立ちホーム開所式
 1995.10   三鷹市で巣立ち工房の事業開始
 1995.12    巣立ち共同作業所が移転
 1996.4   巣立ち工房・巣立ちホーム調布が正式に認可される
 1997.5    巣立ち工房 開所式
 1998.7   巣立ちホーム調布第2正式に認可される
 1998.10   巣立ちホーム調布・巣立ちホーム調布第2の合同開所式
 2000.8    調布市にてこひつじ舎事業開始
 2002.10   巣立ち会 社会福祉法人格取得
    巣立ち共同作業所が小規模授産施設となり、「巣立ち風」に名称変更
 2003.1   巣立ちホーム調布第3 事業開始
 2003.4    こひつじ舎・巣立ちホーム調布第3が正式に認可される
 2004.4   巣立ち風が現在の場所に移転
 2005.4   巣立ちホーム調布第4 事業開始
 2005.6   三鷹市精神障がい者地域自立支援事業を受託
 2005.8   東京都H17年度精神障害者退院促進支援モデル事業を受託
 2005.10   巣立ちホーム三鷹第2 事業開始
 2006.3    巣立ちホーム調布第5 事業開始
 2006.4    東京都より退院促進コーディネート事業を受託
 2006.8   巣立ちホーム三鷹第3・第4 事業開始
    (2007年4月 巣立ちホーム三鷹第2に統合される)
 2006.10   巣立ちホーム調布第6 事業開始/8か所のグループホームを
    障害者自立支援法のグループホームに移行
 2007.4   3か所の通所事業を障害者自立支援法の事業所に移行
 2008.7   指定相談支援事業 「野の花」開始
 2009.2   うつ病専門復職支援 「ルポゼ」開始
 2009.6   ユースメンタルサポートColor(早期介入・早期支援)開始
 2011.9   新巣立ち風 竣工
 2012.9   シンフォニー 竣工
 2014.11   新こひつじ舎 竣工
    (2014年11月末現在)