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教育機関関係者の方へ |
近年、子どもたちのこころの問題は複雑化・多様化してきています。不登校や引きこもり、不眠、自傷行為、不安や抑うつ気分、注意や集中の欠如などの症状に苦しみながらも、適切な支援や治療に結びついておらず、問題を抱え続けている人も少なくありません。このようなこころの問題をもつ未治療の子どもたちは、学校を中心とした教育現場にいることが多いと考えられます。
そこでまず重要なのは、次の3点だと考えます。
・こころの問題に対する早期介入・早期支援
・精神保健に関する普及啓発
・教育機関と精神保健福祉関連機関、医療機関などの連携
教育現場において、子どもたちの問題にいち早く気づくことができる先生方と連携をとることで、こころの不調に悩む子どもたちが、少しでも早く安心して支援や治療を受けられる環境を整備していければと思います。
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医療保健福祉従事者の方へ |
近年、精神病性疾患への早期支援・早期介入の取り組みについて語られることが多くなってきております。いま現在の精神科医療では、発病初期の若者が精神保健福祉サービスの支援を受けられるような体制が整っていません。
精神科への敷居が高いわが国においては、若者やそのご家族が初期の段階で精神保健福祉サービスの利用を敬遠されることが多々あります。現状では、彼らの悩みにいち早く気づくことができるのは、上に述べた教育機関や内科などの他科の医療機関であると考えられます。若者が最初に相談に赴いた場所から、いかに早く精神保健福祉サービスへと結びつけるかが、早期介入のカギとなります。
また、若者が精神科の専門外来を受診したとしても、治療として投薬がなされるだけで、他のサービスが受けられることは非常に少ない状況です。
だからこそ、総合病院や地域で開業されている医療従事者の方々と、地域において包括的サービスを行っている私たちとが連携し、より多くの若者に地域での生活に添った心理社会的支援を提供することが重要だと考えます。
ぜひとも、心理社会的支援の必要な若者に、「Color」をご紹介ください! |
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