こころの病といっても様々なものがあります。 本サイトでは次の病についてまとめました。 |
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統合失調症 うつ病 そううつ病 強迫性障害 パニック障害 |
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参考資料 : 北原リハビリテーション病院 メンタルケア・ユニット院内資料 |
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こころの病とはどのようなものでしょうか。近藤先生に質問してみました。 | ||||||||||
Q1:こころが病気になるとはどういうことでしょうか? |
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考え出すときりがないテーマですが、簡単にいえば「こころ=脳の機能」なので、脳という臓器の働きに異常があるとこころの状態にも変化があらわれます。 脳腫瘍や脳梗塞などの脳神経系の病気や、薬物や高熱で脳機能に異常がでる場合ももちろん、こころの状態に異常があらわれます。 逆に「こころの病気」は、通常病院で行う検査で異常はみつかりませんが、脳内の信号伝達などやはり脳の働きに異常が出て起こると考えられています。ただ目に見える基準がないために、どこまでが正常な心理反応で,どこからが病的なのかという線引きが難しいのも事実です。同様にこころの病気にかかった本人が病気だと自覚するのが難しいこともよくあります。 |
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Q2:こころの病気にはどのようなものがありますか? |
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たとえば、肝臓という臓器には肝硬変・肝臓癌・肝炎・脂肪肝など 色々な病気があるのと同じようにこころの病気にも色々な病気があります。代表的なものとして、統合失調症・双極性障害(躁うつ病)・うつ病・不安障害・摂食障害・薬物依存症・発達障害・認知症などがあげられます。 それぞれ病気によって特徴的な症状があり、それぞれに合った治療法があります。 |
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Q3:どういう人がかかるのですか? |
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こころの病気(精神疾患)は、頻度としては非常に多い病気です。参考までに統合失調症は100人に1人、双極性障害は200人に1人、うつ病は5人に1人、パニック障害は100人に3人と、大変身近な病気ばかりで、誰でもがかかる可能性があると言えるでしょう。自殺のほとんどはうつ状態の際に起こりますが、失業率が上がると自殺率も上がることから、社会情勢も要因になるようです。 一方で、病気によってなりやすい体質の人、なりにくい体質の人がいるのも事実です。暴飲暴食をすれば糖尿病になりやすくなるのが普通ですが、どんなに暴飲暴食をしても糖尿病になりにくい人がいる一方で、不節制をしていないのに糖尿病になる人もいます。 同じように、こころの病気でもストレスでかかりやすくなるのは誰にでも言えることですが、統合失調症になりやすい人、双極性障害になりやすい人、うつ病になりやすい人などの個人差があるようです。 |
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Q4:こころの病気にかかると治らないのでしょうか? |
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病気の中でも、風邪のようにすぐ治る病気の方が実は少数派です。癌にしても脳梗塞にしても喘息にしても、同じ診断を受けた人の中ですぐに治る人、治るまで時間がかかる人、なかなか治らない人、治療を受けても進行してしまう人など、経過は様々です。 こころの病気が十把一絡げに治らないというのは誤解です。精神疾患でも比較的短期間でよくなることもありますし、慢性の障害になることもあります。病状がよくなっても社会の受け入れが十分でないために精神病院に長年暮らすことになっている、いわゆる社会的入院が依然として多くみられるために、精神科の病気では治らないというイメージが広がったのではないかと思います。 |
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Q5:治療法について教えてください。 |
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医療機関では薬物療法・精神療法・作業療法・生活技能訓練(SST)・環境療法などを組み合わせて行います。巣立ち会のような 地域の福祉施設は、住居や作業所などの生活の場を地域に創出して援助を行います。 さらに、通院費の公費負担や障害年金などの公的な制度による支援があります。障害の程度に応じてこうしたサービスをうまく組み合わせて利用して回復を図るのがこころの病気の治療です。
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社会福祉法人巣立ち会 顧問医:近藤伸介 |