ルポゼ
うつ病専門復職支援
ライン

理事長挨拶

田尾

巣立ち会の活動は、平成4年に始まりました。日本には、住む場所と適切な支援がないために長く精神科病院に入院している人が十数万人以上もいると思われます。このような人たちを地域に迎え入れて、住民同士仲間を作って暮らしていけるような街づくりをしたい、それが発足当時の思いでした。

それから30年以上経ちました。大勢の方々のご協力も頂き、現在の利用者は300数十名ほどになります。目の前の一人一人の可能性を信じて、支援を続けてきた結果だと感じています。

一方で、広く現在のメンタルヘルスを考えた時に、それだけでは社会のニーズに応え切れていないのではないかと考えるようになりました。そこで平成21年春に始めたのが「ルポゼ」です。

うつ病の復職支援(リワーク)については、医療機関での取り組みが主流になってきていますが、この「ルポゼ」ができたころはまだまだ少なかったのです。その意味では私たちの活動はリワークにおいても先駆的でした。しかし、127万人を超えたといわれる気分障害の方々のニーズに応え切れていないのが現状です。現在、地域の福祉事業所でうつ病専門の支援を行っているところは、おそらくないのではないかと思います。私たちの実践が先駆けとなってそうした事業所が増えれば、うつ病で辛い思いをしている人たちの選択肢も増え、回復への可能性が高まることになると考えています。

“repose”は「休息・平穏」といった意味があります。うつ病のリカバリーとは、深刻な精神的苦痛から立ち直り、その上で仲間を見つけて再び社会とのつながりを取り戻していくプロセスです。そこに至る方法に大まかなパターンはありますが、とはいえ唯一の正解があるわけではありません。ルポゼを通じて、利用者の皆様がそれを見つけるお手伝いができればと思います。

皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

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